ヒトガタ。


貴女は?
「ねぇ、貴方はこの名前を何て読むの?」
聞く。
「僕は”ニンギョウ”って読んでるよ。」
答える。
「そう。人形なんて呼んだら。可哀想だわ。」
何故?
「だって、分からないじゃない?」
何が?
「自分がどんな存在かってコト。」
存在?
「理解されることが怖いから、違う読み方を覚えさせるのかしら。」
理解?
「自分が何であるかってコト。」
自分?
「人形って。」
人形・・・
「”ヒトガタ”って読んであげないと分からなくなるじゃない?」
ヒトガタ。
「ヒトは、ヒトを模した存在を作ったのよ。」
僕に?
「独りで居ることに耐えられなくなったから。」
君は?
「貴方は、私のヒトガタ。」
そう。
「私にはないモノをもっているる理想のヒトガタ。」
そう。
「私にはないモノを持っているからこそ美しく魅えるの。」
そう?
「綺麗だわ。」
何処が?
「ヒトに似ていて、ヒトでない貴方が。」
ワカラナイ。
「でも。」
何?
「本当に淋しいのは貴方かもしれないわ。」
そう。
「貴方はヒトに似ていてヒトではないから。」
そう。
「”ヒトガタ”だもの。」
そう。
「涙を流せないのね。」
涙?
「哀しむ事も、出来ないのね。」
哀しむ?
「貴方は私にないモノを全て持っているのに。」
そう。
「感情と云う涙をヒトしか流せないのであれば。」
そう。
「私はヒトガタではないのね。」
そう。
「貴方とは違うのね。」
違う。
「さようなら」
行かないで。
「お別れの言葉も云えないのね。」
泣く事も。
「さよなら。」
サビシイ。
「本当に孤独なのは貴方だったのね。」
ああ。

貴女が創ってくれたから。
貴女が魂を込めてくれたから。
僕は僕で居られたのに。

貴女は・・・












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